2004年 1月24日
■岡山大学50周年記念会館において、岡山大学第3常置(教育)委員会主催による「シンポジウム―大学教育における聴覚障害学生支援のあり方を探る―」が開催されました。前半の基調講演では、愛媛大学教育学部助教授の立入哉先生をお招きして、先進的な取組みをされている愛媛大学における聴覚障害学生支援についてご講演頂きました。また、後半は、岡山の大学教育における聴覚障害学生支援のあり方についてパネルディスカッションを行いました。コーディネーターには本学部から谷聖美教授が参加し、また、パネリストとして、聴覚障害学生支援制度を有するノートルダム清心女子大学から事務職員の藤原久美子さんと、本学部の黒神直純助教授がそれぞれの取組み状況を報告し、立入先生にも加わって頂いて活発な討論を行いました。
「参考資料<岡山大学法学部における聴覚障害学生支援の取組み(事実と経緯)>」

 

立入先生からは、障害とは何かあるいは障害を持つ学生は何を望 んでいるかという話から、大学における支援の現状(障害者学習支援委員会等の 組織的取組み、謝金のあり方等)と課題、さらには、復唱式音声認識ノートテー ク等の先進的な設備など実に多岐にわたるお話をお伺いしました。 パネルディスカッションでは、黒神助教授が法学部における取組みを報告しました。法学部では、2001年より聴覚障害を持つ学生を受入れており、全学的な制度のない中で、教職員やボランティア学生たちがいかに熱心に取組んできたか、また、その反面いかなる困難があったかを紹介するとともに、今後、大学全体としての組織的・制度的取組みの必要性を強く訴えました。 会場は、土曜日であるにもかかわらず、100名を超す多くの人たちで一杯になりました。聴覚障害を持つ学生やそのご父兄、また、県や市の聴覚障害者支援に関わる各団体、岡山県下の大学関係者や県立ろう学校等の教育機関に関わる人たち、さらには、県外の大学からも教職員の方々がお見えになり、この問題への関心の高さが強く感じられました。フロアからも活発に質問がなされ、熱心な討論が展開されました。
     
会場では、手話通訳を岡山県聴覚障害者福祉協会を通じてお願いし、また、パソコン要約筆記を岡山要約筆記クラブにお願いしました。要領を得た通訳により、会場にお集まり頂いた多くの聴覚に障害を持つ方々にもリアルタイムでシンポジウムの進行をお伝えすることができました。